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次世代の働き方とオフィスを考える_30 働き方の改革ってなんだ?

次世代の働き方とオフィスを考える_30

働き方の改革ってなんだ?

政府方針のためか最やけに「働き方改革」という言葉を耳にしますよね。政府発表の文献をいろいろと読んでみると、この働き方改革にはいくつかの狙いがあるように思います。

ひとつは出産・子育てのために休退職した女性を復帰させようというもの。女性の復職に対していろいろと補助金を出したり、時短勤務なども奨励しています。高齢者雇用のための対策なども充実させようとしています。これらは、眠っている人材を活用したいという狙いなんでしょうね。少子化の流れの中、働ける人には働いてもらおうという文脈。

他には、サラリーマンの副業を奨励もしています。ひと昔前なら考えられませんでした。僕が新入社員で入社した会社は、当時かなり社員の自由度の高いことで知られた会社でしたが、それでも社員規定には副業禁止がバッチリ謳われていました。そもそも会社員は会社に忠誠を尽くすことが当たり前でしたし、本業で最高のパフォーマンスを出すことを求められていますよね。情報漏洩の問題もあるので副業なんてトンデもないというのが日本的ジョーシキだったと思います。しかも働きすぎで自殺や過労死の問題がTVを席巻する中、副業してさらに働け、というのも矛盾しているようにも思いますが、これは個人の眠っている労働力を活用したいという狙いでしょうか。サラリーマンとして会社に忠誠尽くしても会社自体が定年まで安泰ではないことが半ば露呈している現在、こういう副業で個人の可能性を追求することは個人的には大賛成ですが、単に本業以外にバイトするみたいな風潮にならないことが大事な気がします。

在宅勤務これら政府の働き方改革方針を受けて、会社に来なくても外で仕事していてもいいじゃん、という働く時間や場所の選択肢を広げるサービスも増えてきました。例えばXYMAX社の展開する「ちょくちょく」という法人向けシェアオフィスサービスは、関東近郊に約30か所あり、契約している会社の社員がちょくちょくで仕事しても、本来のオフィスで勤務しているのと同じ労働時間が認められるような仕組みになっています。確かに通勤時間てただ辛いだけだし、外回りの営業マンがわざわざ本社に帰るっていうのももはや意味がない気がします。

上司が部下と顔を併せなければマネジメントできないって常識を変えれば、とても効率的な働き方のように思います。

こういう、働き方を変えるためにいろいろチョイスが増えていくって流れは今後も増えていくと思います。これまでのジョーシキをちょっと変えればいいだけなので、会社との雇用の形やマネジメント手法を変えるだけですから。

でも、一方で働き方を変えていった先の社会制度の整備も同時に行われないといろいろ矛盾も起こりそうです。一つの会社だけに雇用されない人には年金や健康保険の制度も独自に用意されるべき(個人事業主になればいいんでしょうけど)でしょうし、働きすぎ(働かされ過ぎ?)の問題も、セルフマネジメント手法が確立されるべき(自己責任だから知らん、でもいいんでしょうけど)かも。

まあ、そもそも独立起業した人(自分もそう笑)には本来何のセーフティーネットもないわけで、「これからは自由度を高める代わりに自己責任でよろしく!」って政府がきちんと宣言して、その代りにこれまで国として設けていたセ-フティーネットにかかっていたコストをフリーランス宣言した人に還元するっていうのがフェアな気がします。

(石田)

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