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次世代の働き方とオフィスを考える_9 シェアオフィスの会社評価が2兆円!な時代
次世代の働き方とオフィスを考える_9
シェアオフィスの会社評価が2兆円!な時代
WeWorkってシェアオフィスを展開する会社の企業価値が2兆円!って記事が出てましたね。ここにソフトバンクが大規模出資するかも?だそうです。
IT系のように無限にスケールするビジネスモデルでもないのに、そんなトンデもない値段がつくのはなんでだ?といろいろな人がいろいろな解説をしてるのが面白いです。
まあ、ここにはいろんな理由もリクツもありそうなので、ここではナゼ?は置いといて、とある人が解説していたアメリカの働く環境についての話が面白かったのでそのことについて少し。
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なんでも、アメリカの事業所のうち33%は個人事業主で、これが40%にまで増加する予測があるんだとか。これってすごいことですよね。4割の人が雇われない働き方をしているってことなので。
こういう事業背景がWeWorkの成長の根拠にもなっているようです。
日本でも、東京には事業所数が約72万か所あるらしいんですが、そのうち58%は4人以下だってことです。10人未満にまで広げると何と78%にまでなります。
(東京都統計年鑑 平成26年)
ここのところ、大きなオフィスビルがどんどん建設されて「オフィス不要がまた来る!?」って話も聞こえてきますが、事業所単位の数で言うと圧倒的に中小規模、むしろ極小サイズのオフィスに需要があるわけですよね。
アメリカの実情を重ねて考えると、この流れはむしろ加速するってことになりそうです。
実際、僕らが普段テナント募集している中小築古ビルにもちゃんと十分な需要がありますし、「2、3社シェアで同居してもいいですか?」って相談ももう珍しくなくなってます。
一方で、これだけオフィス物件が好調で在庫が少なくなっているのに、いまだに空室で困ってる物件もたくさんある現実も。
これまで何度も書いてきたように、場所に求めるものってハードもソフトも質が高くなってきてるのに、出てる物件は昔のまま変わってないものばかりなので、そこには大きなミスマッチがあるように感じます。
(石田)