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次世代の働き方とオフィスを考える_10 政府の事業所統計を詳しく見てみた

次世代の働き方とオフィスを考える_10

政府の事業所統計を詳しく見てみた

 

前回の話を書いていた時にちょっと調べていた統計が面白かったので、もう少し詳しく見ていました。

政府事業所統計
総務省統計局のH26年調査
によれば、全国の民営(法人、個人事業)事業所数は約578万。そのうち個人事業は約210万です。1/3以上は個人事業なので、これはアメリカで33%って言われてる割合と同じかそれ以上。

全事業所数に対して4人以下の小規模事業所は58%。ちなみに10年前の統計では61%でしたので、単純に少人数で始めるベンチャーが増えてるってことでもないようですが、これは恐らく始める人よりやめちゃう人の方が多いってことなんでしょうね、きっと。

視点を変えて、都市別にどの産業の事業所が多いかって統計も出てるんですが、IT系(情報通信業)を見ると、千代田区の8.4%(2,863事業所)を頭に、渋谷区、港区、新宿区、中央区と上位5位がすべて東京の都心部です。まあ実感としてわからなくもないです。でも同じIT系でも、従業者の数の割合でいうと品川区が18.1%(74,500人)もの人が働いてることを考えると、品川にはIT大手(NTT系ですかね?)が多いことがわかります。ちなみに港区17.8%、渋谷区15.1%なので、千代田区なんかは比較的小さめなIT事業所が多いのかなって想像したりするとなかなか面白いです。

一方で、港区の産業別事業所数で一番割合が高いのは卸・小売(21.0%)、宿泊・飲食(16.0%)学術・専門・技術サービス(12.6%)、不動産(8.5%)なので(この割合は渋谷区でもおよそ同じ)、他と比べて割合が高いってことで決してIT事業所ばっかりが多いってことでもありません。

ちなみに、全産業に対して製造業の事業所数の割合が最も高いのは新潟県燕市(35.4%)で、僕の地元の福井県鯖江市が全国5位(29.9%)です。(これはこれですごい笑)

産業別に従業者数の男女比も出ていました。最も女性の従業者数割合が高いのが医療・福祉(73.6%)、次いで宿泊・飲食(59.3%)。逆に女性割合が最も低いのは電気・ガスなどのエネルギー系(6.0%)で、IT系がその次(14.0%)でした。IT系の女性比が低いのはなんだか意外ですよね。もっと多いかと思ってました。

中小ビルのテナント募集をやっていて、場所によって「渋谷はIT」「浜松町・田町は地方の営業所」が多いなとか、漠然と思っていましたが、数字で見るとまた違って見えてきますね。

想像ですが、IT系は新規参入や成長による移転、なんてニーズが多くて、結果テナント募集の商談が多のかなって思います。

こういうの、新規開業事業所に絞って調べたりするともっと面白い結果になりそうな。。また時間あるときやってみます。
(石田)

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