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まちづくりはビル再生から始まる_70 ビル的チャレンジャー
まちづくりはビル再生から始まる_70
ビル的チャレンジャー
中小ビルの競争戦略について少しマーケティング視点から考えてみたつづき。
(初回から読みたい人はコチラ)
リーダーさんに対して「チャレンジャー」さんは、「目指せトップ!」が合言葉なんですが、ビルの場合築年数が古いと立地が良くて規模も大きくてもなかなかリーダーのビルには勝てないゲンジツもあります。
(今回も写真はネコです。すいません・・。)
どうするかというと、
「リーダーがやってないことをやって差別化する」か、
「より地位の低いビルから客を奪う」
などが主な戦略になります。
携帯電話だとかつてのソフトバンクが料金やサービスで「差別化」してリーダーのドコモにチャレンジしていったのが記憶に新しいですよね。一方でAUはより体力の弱いツーカーを取り込んだりして「客を奪う」戦略だったんじゃないでしょうか。
ビルで言えば、旧耐震だけどかつてのリーダーだったビルが耐震補強して全館リニュアルしてるような丸の内の三菱地所ビル群なんかがこれにあたるかもしれません。かつてはオフィスばっかりだったのに、路面店に高級ブランドを誘致して通り全体のイメージ一新したり、なかなかの戦略ぶりです。
「フォロアー」とは、チャレンジャーさんのさらに下で、できることも限られ厳しい戦いを強いられる人(ビル)です。
フォロアーさんは数的に多いのですが、取るべき戦略としては、むしろリーダーさんやチャレンジャーさんとの対決を避けて、独自の優位性を確保しないといけません。まともに戦ってもなかなか勝てないからです。
家電メーカーでいうとかつてのハイアールなどはそうだったかもしれません。
ドンキホーテの安売り目玉商品として結構並んでいた時期もありましたし。
これらフォロアーさん達は、リーダーさん達の商品やサービスを模倣(マネ)しつつ、でも「安いよ」というのが正しい戦略だとされています。
でもハイアールの例の様に、体力がついたら三洋電機を買収して商品開発もガシガシやって、次のチャレンジャー、その次はリーダーを狙うってのが本来の企業戦略です。
ただ、ビルの場合はなかなかそうもいかないので、ずっとフォロアーさんでい続けることになります。
具体的には、賃料を安くすることはもちろん、共用の会議室を設けてサービス拡充するとか、そういう感じですかね。
(まだつづく)
(石田)