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まちづくりはビル再生から始まる_69 ビルの競争戦略
まちづくりはビル再生から始まる_69
ビルの競争戦略
中小ビルの競争戦略について少しマーケティング視点から考えてみたいと思います。
ちょっとマジメな内容になりますがお付き合いください(笑
(写真がネコなのは、ネコイベントの告知のためです。。本文とは無関係・・・すいません。。)
マーケティング的な競争戦略というと、まあいろいろあるワケですが、ここはわかりやすいコトラーさんの理論になぞらえて考えてみます。
コトラーさんによれば経営戦略はそれぞれが置かれた市場の地位によって決まるとされています。
市場の地位とは「リーダー」「チャレンジャー」「フォロアー」「ニッチャー」の4つです。これ、一般的には企業の戦略論なんですが、十分ビルの空室対策にも応用できると思うんです。
なるべく難しくならないよう、簡単におさらいしてみますね。
「リーダー」とは、業界や商圏でNo1の地位を占め最大のマーケットシェアをもつ人(ビル)をいいます。車業界で言えばトヨタですよね。ビルの場合は、六本木ヒルズとか丸ビルとかでしょうか。とにかく最新設備の大型ビルです。
リーダーさんは、全方位的にシェア拡大を狙うのが常道とされているので、ビル内にショッピングモールを設けたり、高級住宅等を併設したり、大きなイベントや会議ができる施設などを設けてとにかく他にはまねのできないアメニティを提供することでリーダーとして君臨します。
まあ、ビルの場合は満室になっちゃえばそれ以上のシェア拡大はないようにも思えますが、常に周辺エリアで一番の賃料、与信力の高いテナント、高い入居率を維持するってことです。
次に「チャレンジャー」とは、2位から中堅(4位とか5位くらい?)の地位で、トップに対抗している人(ビル)をいいます。リーダーにチャレンジしているからチャレンジャーなんですね。
(つづく)
(石田)