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まちづくりはビル再生から始まる_46 身近な働き方の達人たち
まちづくりはビル再生から始まる_46
身近な働き方の達人たち
「次世代オフィスと働き方の変化」のついてのイベントで冒頭みなさんにお伝えした問題提起のつづき
(最初から読みたい方はコチラ)
(イベントの様子はFACEBOOKのイベントページで)
人口26万人の福井市の寂れた駅前、その中でも風紀が悪いと地元で評判のエリアに元気な女性たちを中心にDIYで作ったカフェができました。
ほとんどの人は本業を持っていて、仕事が終わってから、週末の空いた時間に集まって古い店の解体から始めて内装もほぼ手作り。その間、資金の調達や事業計画はもちろん、次に仕掛けるイベントの企画や集客まで、地元内外
の協力者たちとスカイプで打合せしながらやっています。
そこに集まるのは、コンセプトに共感した地元の女性、特に子供が居ながら働く若いお母さんたちだったり、一緒に何か仕掛けようと面白い企画を持ち込む市役所職員だったり。
基地としてのカフェはありますが、やはり決まったオフィスはありません。
さらにそこに東京の僕らが加わって、知恵を出し合って作り上げたわけですが、打合せはいつもフェイスブックのメッセージグループと定期的なスカイプでのネットミーティングです。
沖縄のパートナーは、本業の観光企画の仕事が高じて沖縄の魚をシンガポールやインドネシアに輸出しています。「食とともに食文化も輸出する」コンセプトなので、ほぼ毎月海外と東京に商談に出かけていますが、地元沖縄にも深く入り込み、昨年には漁業協同組合の仲買人の免許ももらえるほどになりました。
彼の会社には個人的にも少し出資しているので、よく仕事上での相談ごとをやり取りしています。
沖縄(しかも那覇から離島のあちこちを回遊魚のように回ってます)、東京、シンガポールと、彼はもはやどこにいるかわかりません。
それでも、ほぼタイムラグなくメールとフェイスブックでやり取りが進んでいます。
これらの2つの例は、物理的な距離なんてもはや仕事の成約にはならないことをよく示しています。さらに福井の件は、仕事上の立場とか本業が別にあっても、目的と思いが同じ方向を向いていればプロジェクトを進める障害にはならないという証明です。
(石田)