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まちづくりはビル再生から始まる_32 理想のオフィスは自分で作れ。新しいプレーヤーの登場。その2

まちづくりはビル再生から始まる_32

理想のオフィスは自分で作れ。新しいプレーヤーの登場。その2

 

今までにないワーキングスペース。

市ヶ谷に誕生した「Lowp」とはどんな場所なのでしょうか。オープニングパーティでその意図を聞いてみたところ、「自分たちの理想の場所を作りたいと思ってやってたら規模が大きくなってほかの人にも使ってほしいと思うようになった。」とのこと。

本格的な厨房 本格的な厨房

つまり、自社オフィスの移転先を探し、理想的な空間を企画していたら、いろいろな機能が入り、自分たちのオフィスとしては収まりきらなくなってきたので、シェアしたくなったということです。

とくに特徴的なのは、シェアガレージやキッチンがあること。キッチンといってもかなり本格的なもので、大きなレストランの厨房なみの施設です。しかし、飲食店をやるつもりはなく、キッチンスタジオやパーティなどでの需要をみているとのこと。

また、シェアガレージには3Dプリンターや溶接機械など、プロの工房なみの設備が整っています。

自分が楽しい空間は人も楽しい。

シェアオフィスのブース シェアオフィスのブース

これらは、彼らの仲間内でこんな場所がほしい、という純粋な気持ちから作ったとのこと。まるで子供部屋を大きくしたような感じです。例えばガレージはバイクを自作するほど機械好きな方の意見から取り入れたようです。また、キッチンはプロ並みの腕をもつメンバーからの意見がはじまりだったんだとか。どうせやるならここまでやろうよ、それならみんなに開放しようと、どんどん話が大きくなります。自分が楽しい空間ならほかの人だってお金払ってでも使いたいだろう、という発想はすごく純粋で気持ちが良いです。

本当に求めているものは自分で作るしかない。

一方で、大手デベロッパーや不動産会社の用意するオフィスはどうでしょうか?このブログで何度も取り上げているように、何十年もスペック競争から脱却できていないのではないでしょうか。限られた敷地により広い床面積、より多くの階数、より高い賃料。大きな配線スペース、無柱空間、耐震性、大理石のエントランス等々。思いつくだけでも売り文句はほとんど変わっていないように思います。全ての人が、このスペックを求めているのでしょうか。3人の会社も数百人の会社も同じニーズなのでしょうか。

壁にペイント 壁にペイント

ないものは作るしかない、と気づいた人は始めてしまうようです。前回ブログのプレイパークもそうですよね。遊びが禁止されているから規則のない遊び場は自分でつくる。つまらないオフィスしかないから自分で作るという人が現れはじめたのです。しかも人に供給を始めた。

様々な業界で同じことが起きています。タクシー業界のUBERは素人がタクシーの代わりになりそうです。ホテル業界に一石を投じたAirbnbは、自宅がホテル替わりになります。(しかも最近やけにクォリティが高い)

オフィスも単なる事務所ではなく、子供部屋のような楽しい空間で働きたい人が自分で作ってしまったように新たな企画が次々生まれてくるのではないでしょうか。

(山田)

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