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まちづくりはビル再生から始まる_27 横浜日ノ出町まち歩き
まちづくりはビル再生から始まる_27
横浜日ノ出町まち歩き
横浜日ノ出町まち歩きをしてきました。
散歩ではなくて、近くのビルのテナント募集のために、周辺にまず詳しくなるためです。
横浜以外の人(僕も)は、日ノ出町がどんなところか知りませんよね?数年前に初めて日ノ出町に来たとき、地元の人にまず教えられたのがこれです。
「日ノ出町って言えば浜劇じゃん?」
そそ、そうなんですね・・。それにしても大通りで駅目の前の場所にこんなにデッカく「ストリップ」って却ってアヤしさがなくて潔いかも(笑
「それと、レースのある時は赤鉛筆の人が多いよ」
レース、赤鉛筆。ああ、競馬のことですね。確かに近くに場外馬券場がありました。
横浜駅から京浜急行で2駅、JR桜木町へも歩いて行ける場所なので、知らない人(しつこいですが僕も)は、「便利で住むにはいい場所?」と思いがちですが、地元の人にはあまりいいイメージではない(なかった)ようです。。
でも最近は駅前に高層再開発マンション(相当な値段で即完売)ができたりなどで駅前に住む人も一気に増え、これから雰囲気も変わってくんでしょうね。
ちなみに隣町は黄金町というところで、これまた元ディープでアングラなエリアだったのが、横浜市の違法店舗の浄化作戦?などで相当変わったようです。違法店退去後の長屋店舗にアーティストたちがギャラリー構えたりするところが増え、川沿いということもあって却ってオツなイメージの場所になっています。
日ノ出町をスタートに、久しぶりに関内付近まで裏通りなどを歩いてみたんですが、生活感があふれ出てる感じが好きです。
何十年も変わらないスタイルでやってる洋食屋さん(これが安くてうまい!)とか、川っぺりに建つスナック長屋とか。夜は猥雑さがまたタマラないんですが、昼のまち歩きもこれまで気づかなかった発見がたくさんあります。
「中華系コミュニティが中心だと思ってたけど、この店はチマチョゴリ売ってる。この一角はコリアンなんだな」
よく見るとその通りは韓国系のお店の看板が並んでます。
「路面の店舗は空きがないけど、2階から上は空室だらけだな」
夜歩いてるときは気づきませんでしたが、かなり古い建物も多くて、上の方の階は使ってなさそうなところもあちこちに見受けられました。
「この大通りに出た途端に猥雑さがなくなってオフィスビルが出現するんだな」
ホント道一本でまったくまちの雰囲気が変わってます。
「オフィスビルにも自転車がたくさん置いてある。営業拠点の入居が多いのかな」
空室募集の情報やデータだけ見てると、周辺相場の賃料や空室率なども平均化されて見えてしまい、誤った仮説をたてがちですが、リアルにまちを歩いてみるとそこで生活する人達の様子が想像できて、よりシャープに該当物件の実力値が見えてきます。何しろ面白いですしね。
まち単位で物件力を把握するの、オススメです。
(石田)