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まちづくりはビル再生から始まる_26 自販機だけで賑わい店舗?店員さんがいなくても工夫次第でできるんです。
まちづくりはビル再生から始まる_26 自販機だけで賑わい店舗?店員さんがいなくても工夫次第でできるんです。
自販機設置で売上微増。 ビルに自販機を置いているビルオーナーは多いですよね。ビルを持っていれば必ずベンダーが営業に来ます。場所によっては月に2万から3万円オーナーの手元に入ってくることもあり、ちょっとしたビルの収益アップとして実践されているオーナーも多いと思います。知り合いのオーナーは駅前のビルに自販機8台で月50万入ってくるそうです。実は自販機も品ぞろえで大きく売上が違います。知り合いのオーナーは自販機のゴミ箱[の中身]を小まめにチェックして売れ筋をベンダーに報告したり、季節の変化や周りの自販機の状況などをベンダーと共有して品揃えを変え、売上が上がる努力をしていました。コンビニの棚と一緒で自販機はいわば小売店舗。オーナーは場所を貸している売上歩合制のショッピングモールと言ってもいいかもしれません。
自販機とガチャガチャだけの店舗
自販機だけの店舗 先日とある商店街を歩いていたら、なんと自販機だけの店舗がありました。どうやら向かいの駄菓子屋さんが経営しているようです。中身は一台の飲料自販機と多数のガチャガチャ。ガチャガチャは電力を使わないので、効率の良い副業として最近人気なんだとか。しかも、この店の量ならかなりの種類から選べるので、来店したお客さんも楽しそうです。ガチャガチャの中身をチェックしながら、ジュースでも飲んでもらえば売上も伸びそうです。よほどうまくいっているのか、隣の店舗にも場所を広げ、自販機+ガチャガチャというまったく同じパッケージで出店しています。 実は、このあたり、シャッター街と言わないまでも少し寂しいところで、空き店舗が見られます。シャッターのままよりもこうして人件費のかからない無人店舗を運営した方が街に少しでも活気が出ていいですよね。
酒屋の店先で飲み会
カフェ風のコインランドリー
酒屋の簡易飲み屋、コインランドリーのカフェ化 他にも、商店主の工夫はいろいろあります。例えば、酒屋さん。 私が住んでいるところは、駅から10分ほど離れているのですが、意外と大きな会社がまとまってある地域で、就業人口もそれなりにあります。ただ、駅前ではないので、飲食店が出店しない。そこで夜な夜なサラリーマンたちが駐車場などでコンビニ酒の酒盛りをしています。そこに目をつけたのが通りの酒屋さん。5時を過ぎるとおもむろにビールケースにベニヤ板をのせて簡易テーブルを作ります。お客さんはビールやカップ酒、店先のおつまみを手に飲み始めるのです。お店のおばちゃんも呑兵衛たちの話を聞いてあげたりしています。酒屋の店先ですし、飲み屋でもないので、30分もすると三々五々解散となるようですが、帰り掛けの一杯には十分です。 また、カフェ風のコインランドリーも出てきました。カウンターがあったり、内装も素敵な感じで、かつてお風呂屋さんの裏にあったような薄暗い、女性が近寄りがたい雰囲気とは一線を画しています。 人のいない、ワンコインの自販機でも賑わいを創出しながら収益を生む工夫もあるんですね。
(山田)