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まちづくりはビル再生から始まる_10 まちづくりとビル再生の関係について
まちづくりはビル再生から始まる_10
まちづくりとビル再生の関係について
不動産、特に建物としてのビルをどう活用するか、の3回目です。
(住宅の再生に取り組んでる人は多いので、あえてビルで)
第一回めはコチラ
まちづくりとビル再生の関係について。
前回少し触れましたが、ビルの賃貸事業は基本的にどんどん厳しくなっています。GDPが伸びず全体の需要が頭打ち(というか減る)、新しいビルができてどんどん競争力がなくなっていくので賃料の下げ傾向が止まらないからです。
建物の機能を上げる対策ももはや限界。そんな状況でも、いかに空間が気持ちがいいかとか、そこに入れば面白いコミュニティがあるかとか、そういう価値基準で考えればやれることはまだまだあります。他のビルとの競争に巻き込まれず、ムダにお金もかけず、こういうのは建物の古さや多少の立地性とは無関係にビルの価値を上げます。
特に地方や東京でも立地の悪いビルは、不動産単体で価値を上げるのもかなり厳しくなってきています。でも周辺エリアに喜ばれる、できれば近くの人を巻き込んじゃうようなことができれば話は変わってきます。ビルがボロでもテナント候補が少なくても、面白ければ人は来ます。人が集まる場所になれば価値が出ます。それが周辺に波及すれば周辺自体の価値も上がると思いませんか?そうなると賃料相場も自然と上がるはずですよね。リクツでは。
でも考えてみてください。どうせ何やってもダメなビルならそれ以上下がりようがありません。建て替えて長期に大きなリスクを背負うより、今ある建物に追加投資して、面白がられるソフト(運営方法)をインストールすればいいワケです。
そのためのヒントを。
HOMES総研が出した「Sensuous City(センシュアスシティ:官能都市)」という面白い本があります。全国200都市を「官能度」によってランキングしてしまったもので、いわゆる「住みやすさランキング」とか「幸福度」などとは全く違う観点で都市を評価しています。
HPから申し込めば無料でもらえますので、ぜひ一読をオススメします。
(石田)