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まちづくりはビル再生から始まる_7 ビルもコミュニティが大事
まちづくりはビル再生から始まる_7
ビルもコミュニティが大事
不動産、特に建物としてのビルをどう活用するか、の3回目です。
(住宅の再生に取り組んでる人は多いので、あえてビルで)
第一回めはコチラ
機能的なことよりも感情的な満足度、といいましたが、この流れはマズローの5段階欲求説でも説明できます。(過去ブログ参照)
この流れ的に考えると、内装がカッコいいだけじゃなくイケてるカフェがあるとか屋上がステキに使えたりするビルがウケるのもナットクです。
また、ビル内のコミュニティや周辺に開かれているものがあるとさらに共感を呼びます。
何度か取り上げた五反田の町原ビルは、1階のカフェでオーナーやテナント主催のイベントがしょっちゅう開催されていて、入居者でなくても参加できます。僕も何度か出させていただいていろんな人を紹介されました。ここは築年数がとても古いのに空きが出ても不動産屋に頼まなくても入居者の拡張や紹介ですぐ埋まっちゃってます。
こうなるともはや建物がどうかという問題を超えて、ビルを中心にしたコミュニティが面白いかどうか、という観点で評価されるので築年数なんか関係ありません。
うちとアートマネジメント会社のStudio仕組さんで運営しているシェアアトリエitadaki BLDG.は、中央区にありながらもとても寂しい場所にあります。
ココの1階は撮影などの予定が入ってなければ入居者が好きに使えるラウンジなんですが、僕らのコンセプトは「周辺の人に使ってもらえる公園にしよう」です。
周辺に住んでる人はコーヒー無料とか、夏祭りをやった時はヨーヨー釣りコーナーを出したりして子供連れのお母さんたちでにぎわいました。
最近では通りかかった人たちに「ココ、カフェにしてほしいな」とか、近くのバーで知り合った人からも「知ってる。気になってていつも中の様子チラ見してんだよね」などと声をかけてもらえるようになってきました。
まちに認めてもらえたような気がして、こういうのなんか嬉しくないですか(笑)?
大半のビルって、「関係者以外立入禁止」としてるところが多いですよね。中には広いロビーがあるのに警備員がにらみをきかせてるところも。
そういうのってもったいないというか、とても残念な気持ちになります。
(石田)