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#73

プチリノベ事例5「屋上の活用」

「ダメビルのトリセツ」を最初から読みたい方はコチラ

ビル再生100の物語_73 プチリノベ事例5「屋上の活用」

プチリノベ」とは、お金をかけすぎずにポイントだけをおさえた改装のことです。

テナント募集に効果的で、商品力を上げられるようなデザインや演出を考えた改装をコストを抑えて行うところが単なるリフォームとは違う点です。

最後のポイントです。「一点豪華を作る」。これはどのビルでもできるワザではありませんが、「屋上」や「バルコニー」がある物件はとてもチャンスです。特に屋上は使えます。

(過去記事「屋上ってスバラしい」参照)

内見の時に「ウチは屋上もありますけど、ご覧になります?」と言って断った人はまずいません。

みんなここでビール飲んでるシーンを想像してます。妄想が広がってます。印象に残ります。

管理上の問題で屋上開放してないビルがほとんどですので、これはウリになります。

こういう、おいしいウリが作れるビルは、ぜひ活用するためのひと工夫をしてみてください。

屋上に木製デッキをひいてベンチを置く、これだけで見違えます。

とある人気仲介サイトでは「屋上がある物件」という検索カテゴリがあるくらいです。

実際にこういうスペースを活用して、テナントさんとビアパーティーをしたこともあります。

そういう時の写真があると、もう募集資料の段階で勝ったも同然です。

(この写真はちょっと暗いですね・・)


屋上がなくても、敷地や建物の余ったスペースやエントランスを「一点豪華」に演出することも効果的です。

ただ、その場合はオーナーの趣味を前面に出しすぎないこと。

(プロじゃない場合は自作の絵とか飾っちゃダメですよ。。)

あくまでもテナントさん、特に内見で初めてビルに来た人の印象を考えて実施してください。

でも、無難でただ内装が新しくなっただけではあまり意味がありません。この辺はセンスの問題なので難しいところですが、いろんなビルの事例を見て研究されることをオススメします。

(石田)

※「ダメビルのトリセツ」は、 「週刊ビル経営」さんの紙面上で連載していた企画です。
新しい話や事例も少し入れていこうかなと思っていますので、本誌をご覧になった方もぜひ。

※「ダメビル」とは、「ボロビル」と違って、立地もスペックも悪くないのに、なぜかテナントが埋まらないダメなビルのことです。
人のビルをダメ呼ばわりするお話で大変失礼いたします。。(先に謝ります・・すみません)

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