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まちづくりはビル再生から始まる_76 ニッチとオタクは違うのだ
まちづくりはビル再生から始まる_76
ニッチとオタクは違うのだ
中小ビルの競争戦略について少しマーケティング視点から考えてみたつづき。
(初回から読みたい人はコチラ)
こういう、今までとは違う価値観を持つ借り手に向けた場所(商品)にしてあげたら、きっと喜んで入居してくれそうですよね?ちょっとくらい不便な場所だったり、ビルが古くても他にこういうニーズを満たすものがなければこれまでの競争とは関係ないワケです。
オフィスビルに求めるいろんな細かなニーズの例を紹介しましたが、ニッチ=オタクではないことがわかっていただけたと思います。(もちろんオタク的ニーズも取り込むのもOKですが)
ニッチターゲットに刺さるポイントはいくつかあります。
まず、カテゴリを絞ること。
業界特化とか共通の趣味の人、起業したての人たちにとって快適な場所にすることです。
非常識と言われることをやることも有効です。シェア入居OKとか原状回復OKとか。
スペース貸し以外の価値を提供するのもアリです。ビル内のコミュニティが魅力的だとか、ステキなカフェや快適な屋上が解放されているとか。
他には、困っている人たちや最近の潮流に注目してそういう人達が入りやすくしてあげること。外国人や個人起業家に優しいとか、宿泊場所できる場所がある、ペットOKなど。
こういうのって、おカネをかけなくてもできちゃうこともたくさんありますよね。
もちろん、特定の人たちに好まれる設備や仕掛け、内装など投資が必要な場合もありますが、「カッコよく改修すればOK」なのではなくて、特定ターゲットの人たちに快適に過ごしてもらうための演出です。
(石田)