中小ビル100の物語 / / 2399
PV
#64
内見時に検討客がチェックするポイント
「ダメビルのトリセツ」を最初から読みたい方はコチラ
ビル再生100の物語_64 内見時に検討客がチェックするポイント
前回は、「内見はお見合いパーティーだ」として、内見客の第一印象の大切さや、たくさんいるライバルビルと見比べられているなかから競争を勝ち抜かないといけません、という話をしました。
じゃあ、どうすればいいのでしょうか?他のビルとの競争を勝ち抜くために、内見客がどういう点を気にしてみているのか、そのポイントをもう少し掘り下げて考えてみることにします。これ、知ってると知らないとでは相当に違ってきます。
「ココに大事な客を呼べるかどうか?」
まずは、エントランスやお部屋の入口を見ながら、こういうことを考えます。それだけにエントランスの印象はやはり大事なわけですね。
んですから、社員の士気が上がるようなビルの雰囲気とか、共用部がキレイかとか、窓からの景色とか、そういう印象を気にします。「そんなに気にするなら新築のビル行けよ」って言いたくもなりますが、賃料の予算もありますし、いろいろと見比べながら掘り出し物を探しているものです。内見客はステキな雰囲気を勝手に想像しながらビルを内見ツアーすると思ってください。
意外なところでは「お昼はどうする?」「通勤はどうなる?」
ランチは特に女性が気にします。近くにおいしいお店があるか、とか、お弁当屋さんの場所とか、コンビニの位置。「この辺はどこでお昼食べるんですか?」という質問をもらうことがよくありますが、やはり毎日のことですので気になるポイントです。
通勤も毎日のことですから当然気になりますよね。できることなら社長の自宅の場所を事前にチェックしておけるとベターです。いくつか駅が使えるビルの場合は、わかりやすく資料に書いておくことをオススメします。今のオフィスから移った時に、通勤が不便になる社員がどれくらいいるんだろう、ということも総務の人は気にしますし、交通費がどれくらい上がるか試算してくれ、と言われたこともありました。
(石田)
※「ダメビルのトリセツ」は、 「週刊ビル経営」さんの紙面上で連載していた企画です。
新しい話や事例も少し入れていこうかなと思っていますので、本誌をご覧になった方もぜひ。
※「ダメビル」とは、「ボロビル」と違って、立地もスペックも悪くないのに、なぜかテナントが埋まらないダメなビルのことです。
人のビルをダメ呼ばわりするお話で大変失礼いたします。。(先に謝ります・・すみません)