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中小ビル100の物語 / / 1102
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#78

梅雨時の対策

強い雨やしとしと降る雨、ビルオーナーにとって、この時期は漏水が何より心配です。
ビルオーナーにとって、梅雨時、夏の台風は漏水を気にして寝れない季節。良い対策はないでしょうか。

ビル再生100の物語_78 梅雨時の対策

■場合によっては、賃料の減額交渉も!

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漏水当日の応急処置

雨の続くこの季節、梅雨時や夏の台風は漏水が心配で寝れないオーナーさんも多いのではないでしょうか。
当社でも雨の予報や強い雨が降っているときは、漏水のクレームは来るもの、という前提で考えるくらい、ビルにとっては大敵です。しかも最近は、夏の豪雨が珍しくなくなりました。
豪雨の時は急なクレームが入ります。中には「大事な仕事の最中にパソコンが濡れてしまい壊れてしまった、データは値段がつけられない大切なもの」なんてこともあります。また、前回の漏水の後、対策を練っているうちに次の豪雨がきてしまうというときもあり、不可抗力の時もあります。
我慢の限界にきたテナントから、「その間の賃料を返してほしい」という要求が出る可能性もあります。

■応急処置はタイムリーに。

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特注した水受け

テナントの怒りを助長するもの、それは対応の遅れです。早急に対応してあげなければいけないけど、防水工事は晴れ間が続かないとできない。
または、工事費が高額すぎて今できない。など、実行したくても様々な問題があります。
しかしよく考えてみると漏水で漏れてくる水というのは、ポタポタ垂れてくる少量なものがほとんどです。恒久的な対策はともかくとして、とりあえずの被害を最小限に留めることはできます。
まずは、ブルーシートを準備。なければゴミ袋を割いて大き目のビニールを準備しましょう。
そして水が垂れてくる部分にテープなどで貼付け、バケツかペットボトルなどで水をうけるのです。
これで数日から数週間は耐えられます。見てくれはよくないですが、とりあえず水に濡れることがなくなるので、テナントも一旦安心することが多いです。一旦落ち着いたら、具体的な対策に入るのです。

■工夫次第で安く対策することもできる。

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仮設材で作った水切り

一般的に防水工事は数十万〜数百万程度かかります。特殊な工事のため、塗料や工事の人材の経費が高いのです。
また、部分的に補修するよりも広範囲に対策することが求めらます。パッチワークのように対策しても、水は対策された部分を避けて別のルートから侵入するためです。
しかし突然わいた数十万の工事を発注できないことも多く、業者さんの予定が押さえられない時もあります。
そんな時は、工夫を凝らす、またはテナントの協力を仰ぐなどの対策をします。
例えば当社では、写真のように漏れてきた水の受け皿を仮設設置していたものを、内装に影響が出ることをテナントに了承を得て、特注した受け皿で本格的に設置したケースや、屋上に引越しなどの際、緩衝材で使う板を屋上に水切りとして設置したりしたケースがあります。
これらは、いずれも数万円で済ませることができ、漏水に対しても一定の効果がありました。

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