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中小ビル100の物語 / / 2004
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#35

原状回復はチャンス

今回は原状回復に伴うチャンスについて。

ビル再生100の物語_35 原状回復はチャンス

テナントが退去するのは貸主にとっていやなものですよね。。

でも凹んでいても仕方ないので、どうせならそれをチャンスと捉えて前向きに次の手を打ってみませんか。

どうせ次に貸すまでに内装を直さないといけないのなら、何も考えずに元の仕様、元の色に自動的に戻してしまわないで、ちょっと立ち止まって考えてみてください。

オフィスの内装も時代とともに進化しています。
もし味もそっけもないPタイルの床、白いクロス、古いままの蛍光灯の照明とかなら、これを機会に室内のデザインを見直してステキな内装にしちゃう方が得ですよね。

もちろん、原状そのものに直すわけではないので、グレードアップする分は貸主の持ち出しになりますが、イチから内装を変えるよりは格段に安くバリューアップできます。

わずかな持ち出しを嫌ってこれまでと同じモノに戻しても、テナントさんからは「どこにでもある同じもの」としか見られません。
これではテナント募集に苦労するのは当たり前です。

実際に原状回復の時に少し工夫してみた例です。
元の内装はこんな感じです。

図19

いわゆるフツーのオフィスの室内です。
特に何が悪いというわけではありませんが、どこにでもあって特徴がありませんよね。

原状回復後_130913 [デザイン変更した工事後]

写真は工事後です。
まるで違う商品だと思いませんか?

実は大してお金はかかっていません。

・壁際に、ライティングレールを設置してペンダント照明を
・柱型が目立たないように色違いのタイルカーペットで床をカラーデザイン
・(奥の)壁を黒板塗装にして、打合せ用書き込みボード兼用に

ポイントはカラーデザインと照明効果です。

例え一室でも話題になる部屋を作っておくと、宣伝効果も抜群です。
(石田)

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