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中小ビル100の物語 / / 1821
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#80

築古ビルが秘めるポテンシャル

利用用途から考えてみること

ビル再生100の物語_80 築古ビルが秘めるポテンシャル

■中央区湊のシェアアトリエ

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見るからに年季の入った内部

 当社では、中央区湊の物件でアートマネージメント会社と共同でシェアアトリエを運営しています。6月上旬にオープンし、現在は試行錯誤を繰り返しながら運営をしています。
 元は倉庫として使われていたこの物件は、天井が高く間仕切り壁のないがらんどうな1室空間で、活用方法を考える際には様々な用途を想定することができました。
 ですが、立地は大通りの裏側で事務所ビルとマンションが建て込んでおり、物件自体は築年数が古かったため、より人に認知されやすい、特徴のあるプログラムが必要でした。
 当社では、高い天井と間仕切りのない空間という魅力を最大限に利用するため、アーティストやクリエイターが集うシェアアトリエとして活用することを考え、実現しました。

■実際の物件を利用したケーススタディ

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倉庫ならではの抜け感

 このシェアアトリエをオープンする前に、この物件をケーススタディの題材としたワークショップを行いました。当社が参加者と一緒に物件を見学し、その周辺の街並みや魅力的なスポットを調べるフィールドワークを行い提案書を作るというワークショップです。
 ワークショップの参加者は飲食店のマネージャーや編集者、学生など不動産業界以外の人ばかりだったので、築古ビル再生の専門家として当社がアドバイスをしながら実現性のある提案にまとめていきました。
 完成した提案は、映画館、ワゴン式のダイニングバー、大人の遊び場など、不動産業界以外の人だからこその、ワクワクするようなものばかりでした。

■築古ビルが秘めるポテンシャル

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殺伐さがむしろ魅力に

 建物自体はその場所に何十年も建ち続けますが、周辺の様子や求められるニーズは時代とともに変わります。それに合わせて建物の使い方が変わるのはとても自然なことです。
 そして、今回のワークショップのように、立地や物件仕様などの課題があるからこそ、他のビルと差別化がはかれる魅力的な活用方法が生まれます。
 満足のいくビルの運用ができていない場合、利用用途がお客様のニーズあっているのかという、そもそもの部分から考えてみることも有効かもしれません。

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